2020-01-13

オープンバンキングの解禁はいよいよ第二ステップを迎える

オープンバンキングとは、銀行と顧客の同意の下で、銀行が保有している商品とサービスの情報、顧客の個人情報、資産残高情報や入出金履歴情報を外部業者(TSP)に提供することにより、顧客が外部業者を通じて複数の銀行のサービスを統合的に利用できるようにする仕組みを指す。香港、オーストラリア、イギリス、イスラエル、メキシコ等においては実施されている。

台湾当局である金融監督管理委員会(以下「金管会」という)の現行のポリシーは、香港の規制に倣い、法改正をせずに、当局の監督の下で、銀行業界の自律に任せるという方針である。金管会はTSPとの提携に関する自主規制(TSP業者管理、損害賠償規制、情報セキュリティ規制など)を定めるよう銀行協会に指示もしている。

金管界のスケジュールによると、オープンバンキングのサービスは3つのステップに分けて解禁する予定であり、すなわち、参加銀行が第一ステップで商品情報を、第二ステップで顧客情報を、第三ステップで取引情報をAPI(Application Programming Interface)プラットフォームにアップロードすることにより、TSPがそれを利用してオープンバンキング業務を顧客に提供できるようになる。

2019年10月には第一ステップの商品情報統合を解禁した。顧客はTSPのアプリを利用し、参加銀行23行が提供している商品やサービス情報を検索することができ、最もお得なプランを選択することができる。

また、当局のスケジュールによると、早くて今年(2020)第1四半期に第二ステップ(顧客情報統合)の解禁を実施するとのことである。これにより、顧客は、TSPのシステムを通じて、各銀行で保存されている個人情報、未返済分のローン、資産残高情報、入出金履歴情報やファンド投資情報などをまとめて管理することができるようになる。第三ステップでは、TSPのアプリをもって口座の操作、支払いなどのサービスを利用できるようになるが、いつ実施するかは目処が立っていないとのことである。

ちなみに、現時点では、CWMoney、麻布記帳(Money Book)、實貸比較網(Alpha Loan)、員工福利整合平台(STAYFUN)、保單管家/保險小存摺、發票存摺の6社のTSP業者が台湾当局に認められている。
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