2020-06-08

姦通罪は違憲 台湾の司法院大法官会議より

台湾の司法院大法官会議(憲法法廷)は5月29日、配偶者以外との性交渉を処罰する姦通罪は「違憲」だとする判断を下し、姦通罪について規定した刑法第239条は即日失効すべきとの解釈を示した。なお、刑法第239条に関し「配偶者が告訴を取り下げた場合でも、不倫相手にその効力は及ばない」との内容を規定した刑事訴訟法第239条のただし書きについても違憲の判断が下された。
 
姦通罪を巡っては、過去、台湾の司法院大法官会議が2002年に、釋字第554号で合憲の判断を下していた。だが、台湾では姦通罪廃止を求める声が止まらなくて、再び違憲審査を求められた。

今回の大法官会議によると、姦通罪がもたらす不利益は明らかに公益より大きく、狭義の比例原則に違反していることが違憲判断の最も重要な理由である。また、婚姻の約束に背いた配偶者を国家が刑罰によって処罰することは当事者をこらしめる作用があるものの、国家権力の介入によって婚姻関係に悪影響が生じる可能性もあると大法官は判断したということである。
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