陳伝岳所長あいさつ
シンポジウム前半の議題は「メディアエンターテイメント法制を各面から」です。情報工業策進会科学技術法律研究所の張瑞星所長には「テレビ番組フォーマットの著作権保護」を、そしてベライゾン・メディア社の李筱苹シニアリーガルディレクターには「デジタルメディアに関する法的イシュー」をご講演いただきました。
張所長はテレビ番組フォーマットにつき、世界各国の毎年のロイヤルティーは3600億日本円相当を超えており、きわめて高い商業的価値があり、各界には重視して援助して発展させるべきであると力説なさいました。
李シニアリーガルディレクターは仕事上の経験を語ってくださいました。デジタルメディアコンテンツでは主に、個人情報の保護、青少年の安全、名誉毀損、知的財産という問題によく遭遇し、効果追求とアフィニティカテゴリのビジネス競争下、如何に異なる価値の均衡を維持するかが重要課題であるとのことでした。
このお二人の講演後、当所郭雨嵐シニアパートナー弁護士と鍾文岳シニアパートナー弁護士がパネルディスカッションに加わり、自身の案件処理の豊富な経験から出発して、講演者のお話に対し、科学技術法律の複雜さを力説、専門家としての考えを示しました。
シンポジウム後半の議題は、デジタルプラットフォームと法律です。中興大学法律学部陳龍昇副教授には「オンライン・プラットフォームの間接侵害責任」をご講演いただき、当所汪家倩パートナー弁護士が「コンテンツが王様の未来」を、および謝祥揚パートナー弁護士が「デジタルプラットフォームの法的イシュー」を講演しました。
陳副教授はオンラインプラットフォーム業者の権利侵害責任につき、米国と欧州の立法のやり方との異同を比較し、欧州で最近通過したばかりの「デジタル単一市場における著作権指令」を紹介し、オンラインプラットフォーム業者のコンプライアンスにつき、将来、重大な変化があることに注意するようにとのことでした。
汪弁護士はビルゲイツが述べた「コンテンツが王様」を主軸に、良いコンテンツは固より非常に重要だが、オンラインプラットフォーム等のチャネルを適切に運用してこそ、最大のビジネス効果を真に発揮できると説明しました。そして台湾で最近推進している文化コンテンツ策進院を例に、デジタル時代の団体戦の重要性を説明し、当所は台湾業界の強力な後ろ盾となることを期すと述べました。
謝弁護士はこれまでの案件処理の経験から出発し、台湾のデジタル法制の発展でよく見られる法的争訟のリスクを語り、同時に「忘れ去られる権利」のケースについても語り、且つデジタル通信伝播法草案の内容につき専門家の立場から述べました。
後半は呂紹凡パートナー弁護士がパネルディスカッションに加わり、オンラインプラットフォームにつき、間接侵害責任の外、誰でもいつでもデジタルコンテンツをアップロードできる時代である以上、一人ひとりが直接侵害と間接侵害のリスクに注意すべきであると語りました。
司会は最後に、萬國法律事務所は45年も前に設立されたが、常時アンテナを張って最新事物の知識を吸収してきた、今後とも各界には引き続きご支持、ご鞭撻いただきたいと述べ、第1回シンポジウムを締め括りました。

シンポジウム講演者と当所弁護士記念撮影