2009-11-09
SOGO百貨店刑事判決の大逆転
日系百貨店である太平洋SOGOの経営権争いから生じた、元経営者章民強らが太平洋SOGOの資産を横領した疑いで起訴された事件、及び遠東企業グループが太平洋SOGOの経営権を取得することに協力した李恆隆らが株主総会議事録を偽造した疑いで起訴された事件は、一審ではすべて無罪判決が下されました。一方、先日、高等裁判所の二審では、章民強らが背任及び財務情報の虚偽記載で、李恆隆らが文書偽造でそれぞれ有期懲役という判決が下されました。
事実背景の概要は、2000年時、太平洋建設企業グループの会長、太平洋SOGOの代表取締役である章民強、太平洋SOGO常務取締役である章啓明、太平洋建設責任者章啓光親子三人が、建設業の不景気による資金繰りの問題で、太平洋SOGOの資金NTD26億元を横領し、ゼロ金利で太平洋建設に貸し出しました。章民強らは、財務報告書上で太平洋建設の太平洋SOGOからの借入れに関する情報を隠匿し、結局は太平洋SOGOが自ら銀行から借り入れ、利息を支出せざるをえなくなり、太平洋SOGO及びその株主の利益に損害を蒙らせました。
また、李恆隆らが、太平洋建設及び太平洋SOGOの財務問題を解決するために章民強らに委託され、李恆隆らは太平洋SOGOに投資する意向のある遠東企業グループと接触するようになりました。李恆隆らが遠東企業グループの者と共謀して株主総会又は取締役会議事録を偽造し、遠東企業グループが太平洋SOGOの経営権を手に入れやすくさせました。
本件は、台湾の有名企業の経営者の、元「第一夫人」である呉淑珍氏との接触に関わるため、相当注目を浴びていました。