2010-02-01

デルのネットオークションのミス入力 判決が賛否を招く

パソコン大手会社デルは、去年、二回のネットオークションで開始値を間違って入力した。第一回目は、6月25日の夜に、19インチのフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display)の正規開始値のニュー台湾ドル4,800元を間違って、ニュー台湾ドル500元と入力した、これにより、8時間にわたって4万件強の注文書が殺到して、計14万台のディスプレイを注文されることになった。その後、デルにもう一度ミス入力が発生し、1万5千件弱の注文書が集まって、約5万台のLatitude E4300ノートパソコンを注文されることになった。ただ、デルはミス入力事件に対して、消費者にクーポンを渡すことだけによって解決しようとしたため、消費者保護基金会及び民衆の非難及び不満を招いた。
こうした中で、あるオークションで注文した消費者は裁判所にデルを訴えた。また、その判決は先頃下され、原告(消費者)の主張は棄却され、デルには商品の出荷義務がないということである。台北地裁の判決書によると、デルがネットオークションでの売買契約に「デルが注文書を受け入れてはじめて、取引が成立する」と明記しており、注文書を「受領する」ことと注文書を「受け入れる」こととは異なっているため、即ち、裁判官は売主のネットでの商品及びその開始値の掲載は単に「申込の誘致」にすぎず、消費者の注文は「承諾」ではなく、単に「申込」であるので、デルが注文書を受領してからミス入力が見つかっても、契約を履行しなくてもよいと述べた。なお、珍しいが、裁判官が判決書の注記事項の形で、自分がネットの掲示板で消費者がお互いに知らせ、注文した状況を見て、消費者のあわよくばという態度がよく分かったと自分の経験及び立場を判決書に付け加えた。

この判決が公表された後、裁判官の見解に賛成する声もあるが、裁判官が既に偏った立場に立って、自分の経験により判断した理論基礎も成り立ちがたいという評価もあり、正反対の評価も招いた。
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