2015-07-13
トランス脂肪酸の食品添加、3年以内に全廃、国会議員立法提案
マーガリンなどの加工油脂に含まれ、取りすぎると心臓病などのリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」について、国民党国会議員王育敏氏(6/30)が、食品におけるトランス脂肪酸の使用を全面禁止し、違反した場合、最高300万台湾ドルの過料とするという改正法を提案した。
トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれるほか、これらを原料とするパン、ケーキ、ドーナツ、クッキーといった洋菓子類、スナック菓子、生クリームなどにも含有されている[1]。一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている(Wikipediaより)。
たとえばアメリカ食品医薬品局(FDA)は6月16日、トランス脂肪酸の直接の発生源となる、植物油を常温で固まるよう処理した「部分水素添加油(Partially hydrogenated oils,以下PHOsという)」の食品への添加を3年以内に全廃すると発表した。
一方、台湾では、心疾患による昨年死亡者は、総死亡人数の3割を占めたほど、深刻な問題である。とりわけ子供がよく食べるスナック製品やファストフォードにトランス脂肪酸が多用されている。
そこで、部分的水素添加で生じたトランス脂肪酸の油を禁じるよう、関連規制の作成を主務官庁に要求し、違反した業者は同法48条により、台湾ドル3万から300万までの過料するという「食品安全衛生管理法」改正法草案、第15-1条の立法を国会議員が提案した。また、現在、台湾の食品の栄養表記にはトランス脂肪酸がゼロと表示されているものの実際はゼロではなく0.3グラム未満だとか、包装食品だけに適用するとか、ばら売りは対象外などの問題点があることも国会議員は指摘した。
なお、衛生福利部は、既に昨年頒布した新しい栄養ラベルの規定を2015年7月1日、公告施行した。これは、1食 (one serving) あたり0.3g以上のトランス脂肪酸(天然か人工かを問わず)、遺伝子改造物、アレルギー源食品ないし糖分を含む加工食品や一部の栄養補助食品に関して表示するよう規定している。国会議員の指摘を反映し、0・3グラム未満の場合でも、注意書きの形にて表記させることや、トランス脂肪酸の全廃の改正法が成立した場合は、業者に3年の猶予期間を与えることを検討すると主務官庁はコメントした。